2009/4/26 日曜日

Linux?Windowsの持ち運びアプリのようなPortable Ubuntu 2

カテゴリー: [ 気ままな話 ] by ponnitai

Portable Ubuntu image
予定より長くなったので2ページに分けた Portable Ubuntu 導入の前回からの続きは、ちょっと難しくなり何度もインストールし直す羽目になり root 権限でログインできない Ubuntu の違いに悩ませられた 、コマンドの使用や設定ファイルの書き換えによるちょっと自分用に使いやすくするための方法です。

Linux?Windowsの持ち運びアプリのようなPortable Ubuntu 1

以下の内容は基本的に Portable Ubuntu for Windows サイトDocumentation に記されています(もちろん英語です)。

詳しい情報はこちら「ビギナーズ Portable Ubuntu for Windows」 

参照→ ちょっと、やったこと/思うこと: ミニノートに Portable Ubuntu for Windowsをインストール2009-04-20 - sei01の日記あらためメモ帳

※ Linux 初心者にとってコマンドによる CUI での操作や設定ファイルの書き換えは不安が伴いますが、日本語化やアップデートまでなど手間が掛かった Portable Ubuntu をフォルダごと(フォルダ「images」の中の「rootfs.img」とフォルダ「config」の中の「portable_ubuntu.conf」の二つだけでよいとは思いますが)コピーして簡単にバックアップをとることができるので、不安になる操作を行う前にバックアップを取っておけば直ぐに復元でき、不慣れな Linux を試しに色々と挑戦することができると思います。ただし、以下のディスクイメージの量を増やしたりした場合にはコピーにかかる時間が少し増えます。

※ 以下のコマンド操作では一々コマンドを入力するのが面倒で、一文字間違っても動作しないなど大変なのでコマンド部分をコピーして、Ubuntu の端末(「アプリケーション」→「アクセサリ」→「端末(ターミナル)」)なら「編集」→「貼り付け」か右クリック→「貼り付け」でカーソルのある位置にペーストでき、Windows のコマンドプロンプト(「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」)でも右クリック→「貼り付け」でペーストできるので、入力が楽になり文字のうち間違えも減らすことができるので機能を利用してはいかがでしょう。ちなみに両方とも「exit」と入力すると終了します。

端末貼り付け コマンドプロンプト貼り付け

タイムゾーン、割当メモリの変更

インストールして日本語化やアップデートも終わり使い始めると気付くのが時刻表示がおかしいことですが、「システム」→「システム管理」→「時刻と日付の設定」から変更することができません。そこで調べてみるとありがたいことに「ちょっと、やったこと/思うこと」に変更方法が記されていました。

追記
もっと単純で簡単な方法がありました。パネルの日時表示部分をクリックするとカレンダーが表示されるので、その下の「場所」をクリックすると「編集」のボタンと昼夜を表す世界地図が表示され、「編集」を押すと全般や場所、天気を設定できるタブがあるウィンドウの「場所」タブの中の「+追加」をクリックすると、更に場所を選択するウィンドウが現れ、その中段にあるタイムゾーンの選択の中から「アジア/東京」を選んで(または、場所の名称の「検索」をクリックして「アジア」→「日本」→近くの都市(飛行場のある町?)を選択)「OK」を押し、地図の下の時計がある「東京、日本」にカーソルを合わせると出る「セット」を押すと時間が切り替わります。地図の中にも家のマークが現れ、天気の単位などを設定すると天気や気温まで表示してくれ、ここまでターミナルの出番はなくてめでたしめでたし。
タイムゾーン設定

「端末」から

pubuntu@pubuntu:~$ sudo dpkg-reconfigure tzdata
[sudo] password for pubuntu: ■

※ 以下から「pubuntu@pubuntu:~$」の部分は省略してコマンドだけ表記します。

を実行すると、パスワードが要求されて(前の記事と同じパスワード、変更していなければ「123456」)パスワード [Enter] で(パスワードは全く表示されませんが、ちゃんと入力されています)タイムゾーンの「tzdata」設定の地理的領域選択になり、ここで上下カーソルキーを使いアジアを選択して [Enter] すると、次に時間帯の選択になるので同様に「Tokyo」を選んで [Enter] すると、タイムゾーンが日本になり時間が表示されます。

地理的領域選択

時間帯の選択

タイムゾーン設定時の端末

現時点では、ちょっと重たいアプリケーション起動ぐらいの速さと言った感じで、利用中も重たくなることが少なくなりますが、元々 Windows のメモリーが少ないと Windows の方が重くなることもあります。

メモリーの割り当て量の設定ははインストールした「Portable_Ubuntu」フォルダ→「config」フォルダの中にある「portable_ubuntu.conf」で、これをメモ帳などのテキストエディタで開くと(コメントがスペイン語?)、11行めあたりに「mem=256」と書かれた行があり、この数値でメモリの割当量を調整し、50%~100%以上増やすとよい感じだったので、本体のメモリー量と相談しながら 384 や 512 以上の数値にするとよいかと思いますが、メモリが 1G 以下では Windows が重くなるのでそのままでもよいかも知れず、ポータブルとして様々な環境で利用する場合には悩むところです。

メモ帳で開いたportable_ubuntu.conf

ディスクイメージの量を増やす

ポータブルに利用する場合でも USB メモリーなどの容量も増えている現在では、もっと大きなディスクイメージ量でも構わないことも多く、ローカルだけで使う場合はなおさらで、初期のままでは用量が小さくてバージョンアップやアプリケーションの導入などで不足するので、コンパクトである特徴をなくさない程度に増量してもいいでしょう。

やり方はとっと面倒で、増やし方についての流れは 「Windows で新たに大きなディスクイメージ用ファイルを作る」→「設定ファイルの portable_ubuntu.conf を新しいディスクイメージ用に書き換える」→「Portable Ubuntu でディスクイメージを新しいディスクイメージにコピー」→「新しいディスクイメージをリネームして portable_ubuntu.conf の書き換え」となります。

※ Portable Ubuntu サイトの Documentation には新たに作ったディスクイメージのファイルを付け足して増やす方法も載っているので(Method 2、こっちの方が簡単)、最初から無理に大なディスクイメージを作らなくてもいいのかもしれません。

大きなディスクイメージをすばやく作るため最初に Windows の コマンドプロンプトで Portable Ubuntu があるフォルダ(「Portable_Ubuntu」)の中の「images」フォルダのある場所に移動し、新たに容量を増やしたディスクイメージを作りますが、指定するサイズはバイト単位で 4G だと 4294967296 、8G だと 8589934592 になります。

cd Portable Ubuntuのあるフォルダ\Portable_Ubuntu\images
fsutil file createnew rootfs_.img 4294967296

※ 文字コードの都合上半角の「¥」が「\」と表示さ、「c:\Documents and Settings\ユーザー名>」の部分は環境により異なるので省略し、コマンドだけ表記します。
※ フォルダの位置はエクスプローラでフォルダ「Portable_Ubuntu」の「images」の中の「rootfs.img」ファイルを右クリックしてプロパティを選び場所をコピーしてコマンドプロンプトで張り付けると楽です。ドライブの場所が違う場合には「/d」オプションをつけて「cd /d ドライブ名¥フォルダ名」とします。

コマンドプロンプトでディスクイメージ用ファイルを作る
拡大

そのままディスクイメージを付け足して増やす方法
新たに作ったディスクイメージのファイルを付け足して増やす方法の場合は、以上の方法でで作ったディスクイメージ用ファイルを、続けてコマンドプロンプトで「copy /b rootfs.img+rootfs_.img rootfs_new.img」実行して二つのディスクイメージをつなぎ合わせたディスクイメージを作った後、そのままコマンドプロンプトかエクスプローラで元のディスクイメージ(rootfs.img)を「rootfs.old」とりーネーム(名前の変更)してバックアップしてから、つなぎ合わせたディスクイメージ(rootfs_new.img)を本来の「rootfs.img」とリネームします。

copy /b rootfs.img+rootfs_.img rootfs_new.img

rootfs.img → rootfs.old リネーム
rootfs_new.img → rootfs.img リネーム

次に Portable Ubuntu を起動して、端末から「sudo su」→「パスワード」→「resize2fs -f /dev/cobd0」を実行してサイズの変更を認識させるだけ!この方法はこれでで終わりです。そのまま「df -h」実行してサイズを確認してみてください。こっちの方は簡単!!

sudo su
パスワード(123456)
resize2fs -f /dev/cobd0

次に(上の囲み記事による方法を行はない場合は)「ファイル ~roots_.img が作成されました」のメッセージを確認したらコマンドプロンプトを終了し、インストールしたフォルダ「Portable_Ubuntu」→フォルダ「config」の中にある「portable_ubuntu.conf」をメモ帳などのテキストエディタで開き、3行目あたりにある「cobd3=”~」の頭に「#」をつけコメントアウトするか行を削除して、その下に新たに「cobd3=images\rootfs_.img」と書いた行を追加して保存します。

cobd3=”D:\Documents and Settings\czw5hv\Application Data\Windux\images\root.img”

#cobd3=”D:\Documents and Settings\czw5hv\Application Data\Windux\images\root.img”
cobd3=images\rootfs_.img

portable_ubuntu.conf書き換え

次に Portable Ubuntu を起動または再起動して端末から「sudo su」を実行しパスワードを入力して「dd if=/dev/cobd0 of=/dev/cobd3」、「fsck.ext3 -f /dev/cobd3」、「resize2fs -f /dev/cobd3」を実行して、ディスクイメージを新しいディスクイメージに内容をコピーし、Portable Ubuntu を終了しますが、それぞれのコマンド実行には少し時間がかかるので、反応が無い!と焦らないで気長に行ってください。

端末 ディスクイメージに内容をコピー

次にエクスプローラなどで Portable Ubuntu のあるフォルダ「Portable_Ubuntu」→フォルダ「images」の中にあるもともとのディスクイメージ・ファイルを「rootfs.img」から「rootfs.old」などの名前でリネーム(名前の変更)してバックアップとし、内容をコピーを終わった新たなディスクイメージ・ファイルを「rootfs_.img」から「rootfs.img」と本来のディスクイメージ・ファイルの名前へリネームします。

※ USB メモリーなどで残り容量が少ない場合には、安定動作確認後にバックアップの「rootfs.old」を削除してもよいと思います。

rootfs.img → rootfs.old リネーム
rootfs_.img → rootfs.img リネーム

リネーム前

リネーム後

さらに最初の方で書き換えた Portable Ubuntu のあるフォルダ「Portable_Ubuntu」→フォルダ「config」の中にある「portable_ubuntu.conf」をメモ帳などのテキストエディタで開き、書き加えた行の「cobd3=images\rootfs_.img」の頭に「#」をつけコメントアウトするか行を削除してから保存して、面倒だった作業も終了です。

cobd3=images\rootfs_.img

#cobd3=images\rootfs_.img

書き換え後

Portable Ubuntu を起動して端末から「df -h」を実行してサイズを確認してみましょう。

サイズの確認

Dropbox の利用とドライブのマウント追加

Portable Ubuntu はポータブルとして色々な環境の Windows PC で利用を前提しているためか、特定の環境に左右される「フォルダの共有」メニューが見当たらず、ドライブも C だけがマウントされていますが、Dropbox のサービス(無料は 2G まで)を利用するとインターネットを介してファイルの共有が簡単にできるので、特にポータブルで Portable Ubuntu を利用する場合には便利なサービスです。

ポータブルで利用のない場合では、ハードディスクもパーティションなどでシステムが Cドライブでデータが Dドライブと言う場合も多く、Portable Ubuntu では外の環境(Windows)のドライブが(gnomeで)認識されずオートマウントされないので、Dドライブや DVD/CDドライブをデフォルトでマウントするように設定すれば気軽に利用できます。

Dropbox についてアカウント取得からのの解説は「Dropbox徹底解剖 - 一度使ったら手放せなくなる! オンラインストレージサービスの本命 | Web担当者Forum」に詳しく載っているので、ここでは Dropbox の Portable Ubuntu への導入についてだけ簡単に説明します。

Portable Ubuntu のブラウザから Dropbox のホームにあるダウンロードをクリックしてダウンロードページ(Windows のブラウザからだと Windows 用になるので注意)の中の「Ubuntu 8.04 (x86)」をクリックしてダウンロードし、ダウンロードしたファイル(初期設定ではディスクトップにダウンロードされるので「場所」→「ディスクトップ」)をダブルクリックして現れた画面の「パッケージのインストール」をクリックし、パスワード入力画面が現れたら、これまでのようにパスワードを入れ実行するとインストールされます。

インストールされたアプリケーションが「アプリケーション」→「インターネット」に「Dropbox」として追加されてるはずで、最初に実行するとアカウントの入力などの設定となり、以降実行すると「ホーム・フォルダ」の「My Dropbox」の中身のコピーが Dropbox のサーバーの中に作られるので、共有フォルダとして利用します。

Dropbox

たぶん自動認識してマウントする方法があるのでしょうが、今分かってる起動時に Windows(NTFS) のドライブをマウントさせて追加する方法は、まず Portable Ubuntu のあるフォルダ「Portable_Ubuntu」→フォルダ「config」の中にある「portable_ubuntu.conf」をメモ帳などのテキストエディタで開き、6行目当りの「cofs1=c:\ #Para tener acceso a la unidad C:」の行の下に「cofs2=ドライブ名:\」として行を追加し、Dドライブの場合は「cofs2=d:\」になり、以下から Cドライブと同じ設定になるよう Dドライブを例として解説します。

cofs2=d:\

portable_ubuntu.conf

次に Portable Ubuntu を起動して端末から「sudo nautilus /mnt/」を実行してパスワードを入力し、マウントするドライブのためのフォルダ(マウントポイント)「D」を追加(「メニュー」→「フォルダの生成」または右クリック「フォルダの生成」、Cドライブは「ファイルシステム」→「mnt」の中のフォルダ「C」になってるので「D」も「mnt」に置いてます)し、フォルダを右クリックから「プロパティ」を選び「アクセス権」タブでアクセス権を設定します(Cドライブはフォルダのアクセス権はすべて「作成と削除」でした)。

sudo nautilus /mnt/
パスワード

プロパティ

次にこのまま「ファイルシステム」→「etc」の中にある「fstab」をダブルクリックで開き、最後の行の Cドライブの設定「cofs1 /mnt/C cofs user,dmask=0777,fmask=0666 0 0」をコピーして、その下にペーストし、「cofs1」を「cofs2」、「/mnt/C」を「/mnt/D」に書き換えた「cofs2 /mnt/D cofs user,dmask=0777,fmask=0666 0 0」の行を追加し、保存し、Portable Ubuntu を終了して再び起動してから、先ほど作ったフォルダ「D」を開くと、Dドライブの中身になっていて利用できます(フォルダの場所や名前は別の名前でも構いませんが、それに合わせて「fstab」に追加した行の「/mnt/D」の部分の設定も変えます)。

※ 後からでも「mnt」に作ったドライブ用のフォルダを開いてブックマークに追加すれば「場所」メニューにも表示され、使いやすくなります。

cofs1 /mnt/C cofs user,dmask=0777,fmask=0666 0 0

cofs1 /mnt/C cofs user,dmask=0777,fmask=0666 0 0
cofs2 /mnt/D cofs user,dmask=0777,fmask=0666 0 0

fstab
拡大

Ubuntu 及び Portable Ubuntu の雑感

Portable Ubuntu は Windows が必要なので USB ブートだとかの携帯可能な OS と言うわけではないですが、1台の PC で同時に Windows と Linux が使えるのはとてもありがたく、気軽な導入と USB メモリーなどに入れて持ち運びできる使いやすさなど、自分程度の利用目的では機能も十分すぎる Windows アプリケーション?と言った感じを持ちました。しかし、x64 版での起動や共有の設定がまだできていないので、もう少し調べてみないと分かりません。

ただ、root 権限で気楽に設定ができないなど、今までの極僅かな知識を持っては Ubuntu が殆ど扱えず、全くの初心者として初心者でもできるだけ解るように解説を書きましたが、もっとコマンドを使うことなく多くの設定ができると Ubuntu が更にもっと広く普及する可能性を持っているのではと思われ、気軽な Portable Ubuntu には期待できそうで、そのうち「軒先を借りて母屋を・・・」になるかも。

MS-DOS 時代からの化石的人間にとってコマンド操作は、それほど抵抗はありませんが、何年経っても初心者の不慣れな Linux の操作には不安も大きく、あまり使う機会もなかったのですが、これがもっと挑戦するよい機会になるでしょう。

制約もありますが、ポータブルの前提によって開発されてるので、フォルダをまるごとコピーして簡単にバックアップできたり、違う環境の Portable Ubuntu を複数作ったりできるので色々と試せて面白く、初めて Linux にはまってしまいそうです。

もともと、サイトを運営するためのテスト環境をサーバーと同じリナックスで作ろうと思ったのが Portable Ubuntu との出会いになりましたが、テスト環境の構築の方はまだまだ先と言うことで。

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