2012/2/10 金曜日

スマートフォンに有利なGmail&Thunderbird? 3/3

カテゴリー: [ 気ままな話 ] by ponnitai

Thunderbird logo

従来の携帯(ガラケー、フューチャーフォン)からスマホへ転換が始まると、携帯にメールの恩恵を多大にもたらした携帯会社のキャリアメールも、今では、転送設定など融通が利かないために邪魔な存在へと変化しつつあるようです。スマホの普及に比例して Gmail などの利用が増えてるみたいで、キャリアのアドレスへメールを送るのが好まれなくなり始めた雰囲気を感じます。

今回はIMAP接続が得意とされるフリーでPCメールソフトの Thunderbird を設定する方法について解説してますが、現在、スマートフォン向けの Thunderbirdアプリはまだ出ていないので、スマホに標準搭載されてるメールソフトでIMAP接続、または、Androido だと多機能でフリーの K-9 Mail をインストールしたり、FireFox を利用してる方は複数の Gmail アカウントをブラウザ上で一度にチェック可能なアドオン Gmail Manager の利用をオススメします。

Thunderbird の特徴

メールソフトの乗り換えも簡単なためもあり、Thunderbird は国内で利用者の多いメールソフトとなったようで、データのバックアップも profile(プロファイル)フォルダ(一般には「Documents & Settings」または「Users」のアカウントフォルダにある「Application Data」の中の「Thunderbird」以下)の中をまるごとコピーするだけと容易で、ブラックボックス化して、何かトラブルが発生するとデータを失う可能性の高い他のメールソフトよりは信頼を得てるようです。

長く使い続けるとプロファイルフォルダにゴミが溜まったり、データが5GBまでの利用で想定されてるので肥大化して問題も発生しやすい面を持っていますが、多くのアドオンによる利便性やバックアップのとり易さが、問題を上回る魅力といえ、個人的には持ち運び可能で、OS や HDD の引越しでも気にする必要のないポータブル版を愛用し、Dropboxの同期フォルダにプロファイルフォルダのシンボリックリンクを置いてバックアップを兼ねてます。

Tundebird about:config

最初のほうで行なっておくと良い設定として、Gmail のクラシックや Outlook のように、メール一覧表示では新しい日付ほど上に表示したい場合が多いと思いますが(デフォルトでは最新は下に表示される)、これは項目見出しの「送信日時」をクリックしても変えられますが、メニューの「ツール」→「オプション」→「詳細」→「一般」にある「設定エディタ」をクリックして警告に同意後、「mailnews.default_sort_order」の値を「2」変えると、デフォルトで新しい日付順になります。→ Thunderbirdのメッセージソートを変更する方法

アカウントの追加

Tundebird アカウント

アカウントの追加方法はメニューの「ファイル」→「新規作成」→「既存のメールアカウント」、または、メニューの「ツール」→「アカウント設定」→ 開いたウィンドウ左下の「アカウント操作」→「メールアカウントを追加」などの手順で、新たにメールアカウントを追加できます。

アカウントの追加ウィンドウでは「受信者に表示される名前」、追加するメールのアドレスとパスワードを入力してから下の「続ける」ボタンをクリックすると、「アカウント設定を Mozilla ISP データベース から検索しています。」と表示されるので少し待ちます(独自ドメインを使った Apps などの場合は終わらない場合もあるので、ダミーとして「~@gmail.com」などと設定すると楽かもしれません)。

Tundebird アカウント追加

少し待つと「IMAP(リモートフォルダ)」と「POP3(メールをコンピュータに保存)」の選択肢が現れるので「IMAP~」の方にチェックが付いてるのを確認し、「アカウント作成」をクリックします(場合によっては「手動設定」を選んで入力し「再テスト」をクリックします)。※ エラーが出る場合は「メールアドレス」か「パスワード」に間違いがある可能性が高いです。Gmail 以外では手動設定で「ユーザ名」「サーバーのホスト名」「ポート番号」「SSL」などを確かめ、再テストしてください。

Tundebird IMAP POP 選択

IMAPでの設定

Tundebird メーッセージを取得
アカウントが追加されましたが、アカウントの詳細を設定する前に、IMAPで接続したリモートサーバーの設定を受け取るために、左のフォルダペインに現れた追加したアカウントを右クリックして、メニューから「メーッセージを取得する」を実行して更新します。

アカウント設定の一部を修正しないと、IMAPのリモートコントロールでやや不都合があるので、メニューの「ツール」→「アカウント設定」でアカウント設定のウィンドウを開き、左の項目に追加したアカウントがあることを確認します。次に、アカウントの中の項目「送信控えと特別なフォルダ」を選択します。

Tundebird アカウント設定1

送信したメールの控えを保存する場合は「送信控え」の「メッセージ送信時に自動的にコピーを作成する」のチェックボックスをチェック(デフォルト)し、保存場所を Gmail と同期して Gnail 側に保存させるために「その他のフォルダを指定する」をチェックして選び「メールアカウント」→「[Gmail]」と辿り「送信済みメール」を選択します(「送信元のメッセージと同じフォルダに返信を保存する」とは、送信済みトレイには保存せずす、同じフォルダに保存することなので注意してください。追加でフォルダを指定して送信済みメールのコピーを保存できる便利なアドンについては後で説明します)。
※ 「次のアカウントの”送信済みトレイ”フォルダ」とはローカルに作られたアカウント用フォルダのことで、IMAP接続したサーバーのフォルダ(ラベル)とは別物で同期しないので、以降注意してください。

Tundebird アカウント設定2

「メッセージの保管」の「アーカイブの保存先」は Thunderbird側 でアーカイブを作りコピーを保存する先なので、Gmail に保管して、ローカルを肥大化させたくない場合はチェックを外すか、「メールアカウント」→「[Gmail]」と辿り「すべてのメール」を選択します(Gmail で表記される「すべてのメール」はアーカイブのことです)。

下書きの保存も「下書きとテンプレート」の「下書き保存先」を「その他のフォルダを指定する」をチェックして選び「メールアカウント」→「[Gmail]」と辿り「下書き」を選択します(バージョン9では下書きを保存する度に、新たな下書きとして保存され増えるバグがありました)。

Tundebird アカウント設定3

Thunderbird の学習型迷惑メール処理は強力で、迷惑メールを同期させると Thunderbird で迷惑メールと判断されたメールが、同期先の Gmail に迷惑メールとして報告されるので、優秀な Gmail の迷惑メールフィルタと相乗効果で強力な迷惑メール排除になります。

左のアカウントの中の項目「迷惑メール」を選択し、下の「迷惑メールと判断された受信メッセージを次のフォルダに移動する」をチェックして「その他のフォルダを指定する」をチェックして選び「メールアカウント」→「[Gmail]」と辿り「迷惑メール」選択します。

Tundebird アカウント設定4

「同期とディスク領域」では、ローカルにメールのアーカイブやキャッシュを置くかの設定などについてで、PCにはバックアップを置くと考えるならデフォルトのままで良いでしょうが、私のように Thunderbird 丸ごと USB で持ち運ぶ場合は肥大化すると困る(必要分はフィルタで仕分けされてローカルフォルダに格納済み)ので、設定を変えたほうが良いでしょう。

「メッセージの同期」の「このアカウントのメッセージをこのコンピュータに保存する」にチェックを入れると、メールのコピーがローカルにも保存されデータ量が肥大化するので、「詳細」ボタンをクリックして、ロカールに保存するフォルダ(ラベル)をチェックを入れて選択することができます(個人的には「受信トレイ」「送信済みメール」「下書き」だけチェックしてます)。

「ディスク領域」の「指定したサイズまたは期間のメッセージをオフライン表示用にローカルにコピーして保存します」はデフォルトでは「すべてのメッセージをローカルに同期する」になってますが、個人的には「最近[1][ヶ月]分のメッセージをローカルに同期する」にしてます。

「ローカルのコピーとリモートサーバー上の古いメッセージを完全に削除してディスク領域を開放できます」は大変危険で「メッセージを自動削除しない」を選択するのが基本ですが、Gmail側で IMAP で削除できない設定にしてると、設定をしても良いかもしれません(ローカルのフォルダは、デフォルトでここでの設定が反映されます)。

Tundebird アカウント設定5

アドオン

Thunderbird の特徴は便利なアドオンが豊富なことなので、一応、使ってるアドオンの一部を手抜きで紹介します。

  • Lightning は Thunderbird で定番のカレンダーです。
  • ThunderBrowse はメッセージをタブ・ブラウジングできるようになります。
  • WAT は ThunderBrowse と似てますが、メニューにも項目が追加されます。
  • Copy Sent to Current はメッセージ送信時に指定した場所にコピーを別に置くことができます。
  • この他には Thunderbird を Gmail風にしてくれるもの、Gmail のアカウント設定を簡単にできるものなどがあるらしいです。

Copy Sent to Current
Tundebird アドオン Copy Sent to Current
Tundebird アドオン Copy Sent to Current

フィルターなど注意点

Thunderbird のフィルターは Gmail より細かく設定できるので便利ですが、Gmail のフィルターなどによりメールを既読にしてしまうと、Thunderbird でメールチェック時にフィルターの処理を行わなくなってしまうので要注意です。Gmail のフィルタで受信トレイをスキップしたメールは、当然、Thunderbird などメールソフトでは受信しなくなります([Gmail]の「全てのメール」には表示されます)。

Thunderbird のフィルターでメールをローカルのフォルダに移動すると Gmail 側でゴミ箱ラベルが付けられるので、Gmail の設定で削除しない設定にしておく必要があります。

Thunderbird はフォルダの最適化を行わないと削除したメールがデータベース上から消えず肥大化するので、たまに最適化をしましょう。また、プロファイル・フォルダが肥大化してると思ったら、HTMLページの画像や動画などのキャッシュが蓄積してたこともあるので、キャッシュもたまにクリアしましょう(「ツール」→「オプション」→「詳細」→「ネットワークとディスク領域」→「今直ぐ消去」)。

最後に

スマホやタブレットなどモバイル機器の普及に合わせて、IMAPによるリモートでメールを利用するのは、これからの主流になるでしょうが、今までのローカルでのメール管理から、クラウド系とも呼ばれるサーバ上でメール管理に移行するのは少しだけ慣れが必要かもしれません。個人的にはポータブルタイプを利用してますが、持ち運びたいのは複数アカウントの設定で、メッセージではありません。

容量が多く、ある程度の安定と信頼性のある Gmail や Yahoo!メールなどが、これからの一般向け主流になるのかは分かりませんが、携帯会社のキャリアメールは現在のままだと、個人認証に使われるだけの存在になってしまいそうです。

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